個別療育 TEACCHプログラム 運動療育と知育療育 音楽療育

個別療育について

作業療法士とは

遊びやおもちゃを通して様々な作業活動利用して、お子さま一人ひとりの発達を促す療育を行っております。

・運動発達
・遊びの発達
・日常生活動作
・学習の基礎能力
・集団行動への適応力

また日常生活の中での対応方法の工夫について、ご家族や保育士さんなどと一緒に考えていきます。

言語聴覚士とは

ことばとコミュニケーションに障がいのある子ども達を支援する専門家です。

・ことばの理解
・ことばを話す
・読む、書く
・コミュニケーションをとる
・発音不明瞭
・発達途上で認められる発音の誤り
・吃音(どもり)

年齢や発達に合った方法を取り入れながら、一人ひとりに合わせた個別指導を行います。

療育内容は、実物、絵カード、絵本などを使ってことばの理解や表現を促していきます。
また、遊びを中心としたやりとりの中で、コミュニケーション方法の獲得、練習を行っていきます。


TEACCHについて

「TEACCHプログラム」は、米ノースカロライナ州で1972年以来行われているASD(自閉症スペクトラム障がい)の当事者とその家族を対象とした生涯支援プログラムです。
目的
自閉症の人が社会の中で有意義に暮らし、できるだけ自立した行動をできるように支援すること

自閉症は、一般的に、聴いて理解するより、見て理解する方が得意だといわれています。


「構造化」とは、個々の特性を理解した上で、一人ひとりにとって理解しやすい環境をつくる工夫・方法です。
具体的には・・・
◆物理的構造化
本棚や机などの配置の意味をわかりやすくする。
◆視覚的構成
色・絵・文字などによって示された指示を、自分で判断ができるようにする。
◆スケジュール(時間の構造化)
どのような予定で進むのか予告し、それをいつでも見えるようにする。

 

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運動療育と知育療育

運動療育について

子どもたちにとって、運動遊びはとても重要です。
思いきり体を使って遊ぶことは、子どもの心と体の健全な発育が促されるといわれております。
当事業所ではこの運動遊びを通して以下の力を身に付けていきます。

〇運動遊びが身体にもたらす効果とは〇

1.体力や運動能力の向上
神経機能が著しく発達する時期なので、力加減のコントロールなど自分で自分の運動を調整する能力を育てることができます。また、けがや事故を防止できる力や、持久力を高めることにもつながります。

2.バランスがよく丈夫な体作り
幼児期に運動する習慣を身につけておくことで、身体の様々な機能の発達が促され、健康的で活動的な生活習慣を養うことができます。(風邪や病気にかかりにくくなったり、骨が丈夫になります)

3.健やかな心
遊びの中で成功体験を重ねることにより、有能感や意欲を生み出します。

4.人との協調性
友だちと一緒に遊ぶ中で、ルールを守ったり、場面によっては自分の欲求を我慢して相手に譲ったりしてコミュニケーションを取り合います。そうすることで、協調しながら過ごす社会性が培われていきます。

5.知能向上、創造力を育む
俊敏に動いたり、状況判断や予測といった思考判断をしたりする全身運動は、知的機能や運動制御機能の発達を促します。自分たちなりの遊び方やルールが生まれ、遊びを変化させていこうとすることは、創造力を豊かに育むことにもつながります。

6.集中力向上
子どもには食欲や睡眠欲と同じように「本能的活動欲求」があります。じっとせず、理由もなくチョロチョロ動き回っていることもありますが、それこそ、まさに遊んでいる瞬間です。この活動は「じっとしなさい!」と止められることが多い傾向にあります。しかし、欲求が満たされることで情緒が安定します。集中するためには心が満たされることが大切!そのためにも1日60分程度の運動遊びが推奨されています。

~おまけ~
幼児期は、脳や神経系が盛んに発達する時期で、7~8歳にその発達がピークに達します。この時期に習得した動作は大人になるまで体が覚え、年をとっても忘れません。そのため、この時期に遊びや運動と通して、スポーツに必要な基本的動作を数多く体験させることが大切なのです。基本的動作とは、走る、蹴る、打つ、跳ぶ、投げる、泳ぐなどの動作です。



知育療育について

「知育」には、子どもの「考える力を育む」目的があります。

考える力が育つと、何か問題が起こったとき、状況を正確に把握し、過去の経験や自分の考え方などと関連付けながら、一番よい答えを導き出そうとすることができます。ただ「考える」ためには、脳のシナプス量や神経回路の複雑さも必要で、それを作るためには、脳が成長する幼児期に脳にたくさん刺激を与えることが大切といわれております。

「知育おもちゃ」「知育ゲーム」は、お子さまが興味を持って、楽しみながら、脳を刺激できるよいアイテムです。
▼パズル
▼ブロック
▼シール遊び
これらは指先の運動、論理的思考力、空間認知力を高める効果があります。
▼くるくるチャイム
指先の運動、目で追うため眼球運動の効果があります。
▼ボードゲーム
▼粘土
▼折り紙 などなど。。。
ご自宅にもあるおもちゃや遊びですが、リハビリの視点で考えると普段何気なく行っていた遊びも療育になります。私たちからもご自宅での遊び方などアドバイスさせていただけたらと思っております。



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音楽療育について

音楽療法とは、子どもたちがソーシャルスキルを学ぶことを目的としており、その合図や道具として音楽を使うことです。
目標はさまざまで、例えば「気持ちの切り替えができるようにする」「先生の真似をしてみる」「順番を待てるようにする」「アイコンタクトをしてみる」などです。

また、楽器を使ってリズムをとったり、音を出して演奏することで、お友達と協力してみたら意外に楽しかったことを知り、上手に協力できたことで集団参加への大きな自信にもつながります。

障がいによって細かい運動が苦手なお子さんに対しては、指先を使う楽器での演奏や、だんだん動きを複雑にしてゆくダンスなどの活動が効果的です。

やり方はその子その子に合わせた方法で行います。ダンスや動物のものまねをしたり、歌を歌ったり、楽器で音を奏でてみたりして音楽を楽しみます。その中で、社会力や身体力を身に付けていきます。